浮木の極意
水中の瓢 現代風に言うと空のペットボトルを木刀で抑えても抑えてもクルリと刀をいなして浮あがってくる、そんな感覚です。
手の内が硬いと身体ごと崩されます、柳に風と水中の瓢の如くいなしては相手の中心に剣先をつけておきます。
しかし、ただ脱力をすると剣を落とします、当たり前ですね。
そこで、左手を主に脱力してみてください、後は体感です。
ちなみに、剣のまほろばで書いた寺田宗有のエピソードで箱根山中に出てきた山賊が言っていた「剣を張って、バチーンと来るようであれば素人、フワリと元の位置にくるならば心得ありなので逃げる!」と言っていたのは清水次郎長親分の剣術のコツだそうです、フワリときたら全力で刀放り出して逃げろとのことです。
そのおかげで剣術は素人同然の親分は生きながらえたとのことです。